金太郎って、なぜ??
金太郎って、大半の方はあの「キャラクター」や「歌」は、直ぐに
頭に浮かびますよね。
しかし、ストーリーはどんなの?っと聞くと、「・・・?」
歌は直ぐに出てくるけどストーリーは、なかなか想い出さない方が
多いのが実情のようです。
この不思議なキャラクターの“なぜ?”をまとめてみました。
なぜ、ストーリーを想い出さないのか?
以前、あるテレビ番組で、「金太郎の話をしてください」と、
4700人もの方へ調査しました。
その結果は4700人中67人で、確率は“1.4%”、つまり100人に1人
しか「金太郎の話」を知らないということでした。
また、この調査へ協力した4700人へ更に聞くと、
・「桃太郎 」 = 91%
・「浦島太郎」= 73%
の方が正確にストーリーを話すことが出来ました。
ということは、金太郎のキャラクターは皆が知っているが、
ストーリーは知らない。っという奇妙な結果が分かりました。
では、多くの方はなぜストーリーを知らない(想い出さない)
のでしょうか?
それは、インパクトのシーンが無いことが、記憶に残らない
原因ではないでしょうか。
桃太郎や浦島太郎と比較して見ると良くわかります。
【比較1】
大きな桃から赤ん坊が生まれ、大きく成長すると鬼ヶ島へ出掛け
犬猿雉の連携により鬼退治プロジェクトを成功へと導いた。
【比較2】
助けた亀の甲羅に乗って、龍宮城に行くと乙姫様から歓迎を受け
夢のような世界を何年も何年も過ごし、帰りに渡されたお土産を
開けると、止まっていた時間が戻ってしまう。
上記のように、現実離れした内容が盛りだくさんで、幼少期に
聴くと、大きなインパクトと共に記憶に刻まれるのではない
でしょうか。
では、金太郎のストーリーをざっと見てみましょう。
【あらすじ】
むかし、足柄山に金太郎というスーパー怪力の子どもがいて、
毎日山の動物たち、特に熊と相撲を取って遊んでいた。
あるとき動物たちが、谷を渡れず困っていると、金太郎は近くの
大木をなぎ倒して、橋を掛けてあげたいそう喜ばれた。
その光景を、またまた通りがかった偉いお侍から、是非家来へと
スカウトされ、その後たいへん立派なお侍さんになりました。
う~ん、運が良かった出世物語で、いまいちインパクトに欠ける
と思うのは、少数ではないと思います。
なぜ、足柄山に住んでいたのか?
金太郎は山の中に母親と暮らしていたとなっています。
では、なぜこの母親は幼児と二人だけで暮らしたのか?
また、いったいこの母親は何をした人で、そもそも金太郎の
父親は誰で、なぜいないのか?
いろんな沢山の疑問が出てきます。
しかし、調べて行くと本当に多くの資料が出てくるので、
かいつまんでお伝えします。
【金太郎出生の秘密】
母は、元遊女の八重桐(やえぎり)さん。
父は、宮中に仕えるお侍の坂田蔵人(くらんど)さん。
蔵人さんは、蔵人さんの父親の敵討ちを人生最大の目標にして
いたが、自分の妹さんが先に敵討ちを果たしたことを知ると、
大きなショックと情けなさで精神的に追い詰められて、自害
してしまう。
その際、自分の魂は八重桐に宿って強い男の子として生まれる。
と言い残して亡くなる。
蔵人さんの魂が宿った八重桐さん自身も怪力となる。
その後、八重桐さんは故郷の足柄山に帰って金太郎を出産した。
となっています。
しかし、最大のナゾなのが、故郷へ帰る途中に、あの美しかった
八重桐さんは、なぜか「ヤマンバ(妖怪)」に変わっていくのです。
いろいろと辛いことが重なって、変身していったのではないかと
想像しますが。。。
まとめ
真っ赤な腹当てに金丸印、おかっぱ頭に、鉞(まさかり)担いで
熊にまたがる。
多くの日本人に愛されるキャラクターのひとり、金太郎。
沢山の謎を秘めた童話の主人公は、やはり面白いですね。
拝
Your Message