「すいません」と「すみません」の使い分けは?
人にぶつかった時や、偶発的に何か失敗やマズイことをしてしまった時、
または、お店で店員さんを呼ぶ時に、“つい”「すいません」と言って
いませんか?
でも、「すみません」の方が丁寧のようだけど、どうなんでしょう?
日頃、何気に使っているこの言葉の使い分けをご説明します。
「すいません」と「すみません」の違いや意味は?
結論から言えば、同じです。
理由は、どちらも日本人であれば普通に通じるからです。
ただし、公の場や文字に書き残す場合は、“すみません”を使用します。
通常気にしていませんが、漢字で書くと『済みません』となります。
(パソコンの漢字変換もこちらだけです)
一般的に、この「すいません」や「すみません」を使う場面としては、
1.謝意・お詫びの場面
2.何かをやって貰った・サービスの提供を受けた(お礼の場面)
3.土産やプレゼントを頂いたとき
4.混み合っている所を通るとき
5.係りの方や店員さん等を呼ぶとき
になります。
上記の5つの場面は、一見異なったようにみえますが、果たしてそうで
しょうか?
例えば、上記1~3は、お詫びやお礼の気持ちになりますが、その気持ちを
相手に伝えることが“済んでいない”ことの申し訳なさを表しています。
また、4については、「申し訳ないですが、チョット通してください」の
意味で使われていて、
5は、「申し訳ないですが、チョット話を聞いて欲しい」と、4・5は
非常に似通った意味になります。
「すいません」と「すみません」の使い分けは?
では、「すいません」と「すみません」の使い分けはどうすれば良いので
しょうか?
まず「すいません」は・・・
気心知れた同世代の仲間内や、前段の4・5の場面等の“かるーく”呼び
合うシチュエーションでの使用が最適ですね。
受けた相手にも重く無いので、サラッとした受け答えが継続するようです。
次に「すみません」は・・・
一般的に使う言葉で、目上の方にはもちろんですが、手紙などの文書にする
場合には必ずコチラを使います。
ただし、あえて目上の方に対して、“甘えてみせる”や“可愛くみせる”
ために「スイマセン」と使う高等技術もあるようですが。
ビジネスでは?
仕事上では、「すいません」や「すみません」も基本的には使いません。
特に、ビジネスメールではご法度です。(使用してはいけない言葉)
謝罪(謝る)シーンでは、軽過ぎるイメージのため、炎上する可能性が
非常に高くなります。
また、謝意(お礼)シーンでも同様に、軽過ぎるイメージが強いために、
バカにされたと伝わる可能性もあります。ご注意ください。
なお、各シーンでのサンプル例は以下の文言です。(ご参考まで)
・謝罪(謝る)シーン:『申し訳ございません』『大変失礼致しました』
・謝意(お礼)シーン:『ありがとうございました』『誠に恐れ入ります』
まとめ
通常、なにげに使っている言葉も、改めてみると“奥が深い”ですね。
これも日本のより良い文化がもたらした言葉かも知れません。
いろいろなシチュエーションで使える万能な言葉、「どーも」と同じ
くらい馴染のある庶民の言葉なんでしょうね。
拝
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