がめ煮と筑前煮は別ものなんです!

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福岡県の広い範囲でのソウルフードといえば“がめ煮”です。
しかし、“筑前煮”という人も多いですね、

確かに、ネットで調べてみると、Wikipediaやクックパッド等の
メジャーなサイトでも“同じ料理”と記載されています。

本当にそうなんでしょうか?

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がめ煮と筑前煮は別ものなんです!

実は、“がめ煮”と“筑前煮”は別モノなんです。

大きな違いは、2点あります。

1.油を使うか、使わないか

“がめ煮”は、具材を油で炒めません

具材を、出し汁(主に干しシイタケの戻し汁)で具材を煮詰めて
いきます。

“筑前煮”は、具材を油で炒めます

全ての具材を、油でよく炒めたあとに、しょう油やみりん等で
味を調えながら調理します。

2.具材の種類と大きさ

“がめ煮”は、具材を大きく切って煮詰めていきます。

また、筑前煮には使用しない「大根」や「里芋」を入れます。
これも大きめに切ります。

煮しめに似ていますが、これとも異なる料理です。

“筑前煮”は、具材を小さめに切って調理します。

小さめの具材を油で炒めることで、コクも出て調理時間を短縮
できます。

歴史について

“がめ煮”と“筑前煮”は、どちらが先なのでしょうか。

答えから先にいいますと・・・

“がめ煮”は、かなり古くから福岡地方を中心に、正月やお祭り、
結婚式等のお祝いごとのときの料理として出されていました。

名前の由来としては、いろんな食材を使うので、博多の方言で
「寄せ集める」と意味の『がめくりこむ』から命名された。

また、豊臣秀吉が朝鮮出兵のときに、博多に立ち寄った際に、
スッポンをつかまえて野菜と煮たことから、スッポンの博多弁
である『がめ』から命名されたという説などがあります。
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次に、“筑前煮”ですが、

これは、昭和20年代からです。

戦後、子ども達の栄養不足を補うため学校給食が開始されました。

そこで、日本全国の料理からメニューを考えたときに、福岡の
“がめ煮”も候補にあがりました。
栄養化の高い具材が一度に摂れるからです。

しかし、調理に時間が掛かる難点がありました。

そこで、関東にあった料理に「鶏と野菜を油で炒めたもの」が
似通っていたので、“がめ煮”の具材を小さめにして、油で炒め
味付けをしたところ、調理時間が大幅に短縮され、油で炒めたこと
で、コクも出て、万人受けするメニューが生まれ採用となりました。

ただし、この料理の名前をどうするか、の問題が発生しました。

“がめ煮”だと、別の料理になったんでクレームがくるだろうし、
で浮かんだアイデアが「福岡=筑前」ということで“筑前煮”に
なって、全国へ広がっていきました。
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なぜ、同じものと言われるようになったのか?

この理由は、正直なぞです。

推定としては、料理継承の断絶が考えられます。

私の家では、昔から正月や祝いごとでは、必ずこの“がめ煮”が
並べられていました。
私の母親も、その前の母親から、代々の家の味を習い受け継いで
いました。子どもの頃はあまり好きではなかったですが、年齢を
重ねるに従い、正月には欠かせない料理になりました。

しかし、私の兄弟は皆、結婚すると家から離れ、基本的に好きな
料理しか作らない、作れないようになってしまっています。

この核家族化が料理継承の断絶だと考えています。

もちろん、洋食料理や簡単料理が増え過ぎて、メニューの幅が
あり過ぎることも一因とは思います。

まとめ

少なくとも、ネットで調べても殆どが、「がめ煮=筑前煮」と
なっていることに正直驚きました。

ある意味恐ろしいことですが、このネット情報の方が、常識に
なってしまうのでしょうね。

やはり真実を調べるときは、図書館にかぎります。
お気を付けください。

 

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