恵方巻きを子どもがノドに詰まらせたとき、あなたはどうする?
もはや国民的行事になっている「恵方巻き」。
どこの誰が始めたなどの話はどうでもよく、簡単で楽しいものは瞬く間に
広がるものですね。
最近は、バリエーションも盛り沢山で、小さな子ども向けまであります。
しかし、もしもこの小さな可愛いわが子がノドに詰まらせて、ノタウチ
し始めたらどうしますか?
知っていると万が一のとき、絶対ためになる対処法をお教えします。
これは、恵方巻き以外で喉に詰まらせた場合も同じです。
気道が塞がれると3分で死ぬ?
まず、基本知識として、
小さい子どもだけではなく一般的な人間は、気道が塞がれる(窒息)と、
「3分で生存率は50%」「5分で25%」「10分経つと0%」です。
救急車は、全国平均で到着までに『8.6分』かかります。
(地方だと更にかかります)
つまり、気道が塞がれた(窒息した)場合、救急車を待っていてもダメだ
ということです。
従って、あなた自身で「何とかするしかない」ということなんです。
ノドに詰まったときの対処法は?
よく救急処置は冷静に、と言われますが、愛するわが子が苦しんでいる時に
冷静どころか、パニック!の頂点!が普通だと思います。
しかし、ご自身が慌ててしまっていては、正直助かるものも助かりません。
グッと堪えて、以下の方法を取ります。
〔1〕状態を確認する
多少でも呼吸が出来ているか出来ていないか。
咳(せき)ができるかできないか。
〔2〕咳こませる
咳ができるならば咳こませます。咳で吐き出せる可能性があります。
ジタバタしていたら「咳をしなさい、吐き出しなさい」と呼びかけます。
〔3〕救急車を呼ぶ
他に誰かがいれば救急車「119番」を呼ばせる。
いなければ、自分でするしかないので、咳こませている間に電話(119番)する。
〔4〕応急処置をする
まず、子どもが1歳未満の場合と1歳以上の場合では処置が異なりますので
ご注意ください。
以下は、意識がある場合に行い、もしも意識がない場合は、心停止になっている
ことが多いので、真っ先に心肺蘇生法(人工呼吸など)を行います。
【乳児(1歳未満)の場合】
背部叩打法を行います。
・ご自分の片腕に子どもをうつ伏せにして乗せ、その片腕の手のひらで顎(あご)
を支えます。
このとき、子どもの頭が体よりも下になるようにします。
・反対の手で、子どもの肩甲骨と肩甲骨の間(肩の骨と骨の間)を力強く5回
ほど叩きます。
・口の中に詰まったものが出てきたかどうか注意深く確認しながら続ける。
【小児(1~8歳)の場合】
背部叩打法、または腹部突き上げ法を行います。
・ご自分が片膝立てて座り、片膝の太ももの上に子どもを腹ばいになるように
乗せます。
このとき、子どもの頭が体よりも下になるようにします。
・子どもの肩甲骨と肩甲骨の間(肩の骨と骨の間)を力強く5回ほど叩きます。
・口の中に詰まったものが出てきたかどうか注意深く確認しながら続ける。
以上の方法は、すべての場合に当てはまるものではありません。
あくまで応急処置ですので、救急車(119番)が到着するまでの緊急なもの
です。
目的は、ノドに詰まったものを「吐き出させる」、命を助けることです。
このことだけを注意して臨機応変に対処してください。
小さな子ども向け恵方巻き
では、なぜ「恵方巻き」を喉に詰まらせるのでしょうか?
これは、子どもだけの話ではなく、高齢者にも多くの可能性がありますし、
身体が丈夫な健康な大人でも可能性があります。
このような恐ろしい体験に合わないための方法は、大きく2つあります。
ひとつめは、
1本を噛まずに黙々と食べる、などの意味がわからん噂に騙されないよう、
家庭内の夕食の団欒として、一口サイズに切って、家族でワイワイ言いながら
楽しく食べることです。
ふたつめは、
喉(のど)に詰まりやすい、海苔(のり)や乾ぴょうを使わず、または加工して
食べやすい細さの恵方巻きを作って、楽しみながら食べることです。
(この恵方巻きの作り方は、別のサイトでお伝えします)↓↓↓
まとめ
本来は、家族の健康と幸せを願う行事のひとつだと思いますが、一歩間違うと
不幸のどん底に陥る可能性もあります。
世間で流行っていても、やはり明るく楽しめることが大事なことでしょうね。
拝
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