コラーゲンの効果って?
テレビでも料理番組から情報系・クイズ・お笑い系の番組など
多岐に渡って特集が組まれて、ちょくちょくお目にかかります。
それだけ、多くの方(特に女性)が気にしていて、
「どんな食べものがいいのか?」
「どこの店の料理がいいのか?」
「どの程度の頻度で摂るのがいいか?」
などなど、常に話題に事欠きません。
たしかに“コラーゲン”って聞くと、なんとなく美容にも
凄く良さそうな響きで、美容効果が高いように言われています
が、反対意見も多いようです。
また、最近多く見受けられるヒアルロン酸と比べてどうかなども
気になることではないでしょうか。
しかし、ネットで検索すると、大手メーカーのサプリメントの
宣伝サイトばかりで、いいことしか書いてなく、専門的なサイト
では、難しいことが書かれていて、
「けっきょく効くの?効かないの?」を知りたいだけなのに、
分からないことばかり・・・
そこで、出来る限り専門用語を使わずに説明したいと思います。
コラーゲンとは?
コラーゲンは、人間のからだの弾力をつくっている“タンパク質”
のひとつで、皮膚(肌)・骨(軟骨含む)・血管などに含まれ、
細胞と細胞を結ぶ働きをしているものです。
しかも『からだの全タンパク質の約30%』がコラーゲンなんです。
そして更に、その体内コラーゲンの概ねの比率で40%は「皮膚」、
20%は「骨や軟骨」にあって、残りの40%は「血管や内臓」などの
全身に広く分布しています。
コラーゲンのやくめ
1.肌 ハリや弾力をもたらす効果
2.骨や軟骨 骨を丈夫にして関節をサポートする効果
3.血管 しなやかさを保ち動脈硬化を防ぐ効果
この3カ所は、いずれも加重に耐えるための“クッション性”が
不可欠な箇所というのは分かると思います。
肌のクッション性がなくなると、ちょっとぶつかっただけでも
切り傷などになるし、骨であればちょっと転んだだけでも、
骨折することになりますね。
すごく怖い話ですが、高齢者に多いことで納得できると思います。
コラーゲンとヒアルロン酸の違い
専門的な説明は省いて、むちゃを承知で、できるだけ簡単に違い
を説明すると、こうなります。
〔コラーゲン〕
タンパク質で出来ており、コラーゲン線維と言われる極細の
繊維で、たとえば皮膚の奥の一番厚い部分(真皮)に、この
繊維が網の目状に張りめぐって構成しています。
〔ヒアルロン酸〕
糖分(ムコ多糖類)で出来ており、保水力が極めて高い性質
を持っている。
ピーンと張ったコラーゲン繊維の網の目の“隙間”を埋める
ように存在して、十分な保水効果を持つことで、肌・骨や関節
・血管などに、ハリや弾力が保たれ、乾燥しにくい状態にして
います。
身近なもので例えると(多少違いはありますが)
目の粗い金網を、シャボン玉液に、ジャブっと付けて振ると
沢山のシャボン玉ができる遊びがありますが、
この「金網⇒コラーゲン」で「シャボン玉液⇒ヒアルロン酸」
と置き換えると理解しやすいと思います。
※ヒアルロン酸については以下リンクをご覧ください。
《ヒアルロン酸の効果って?》
コラーゲンの美容液の効果
このように体の弾力性を保つのに不可欠なものなので、
多くの化粧品のメーカーから美容液が発売されています。
しかし、ヒアルロン酸のサイトでも説明したように、人間の
皮膚というのは、本来外敵から身を守るために、外から異物を
体内に侵入させないように存在しています。
簡単に薬剤が人間の体のなかに入ることはできないし、しかも
このコラーゲンはヒアルロン酸と同様に高分子(大きな物)で
あるため、体内へ浸透することは少ないと思います。
この根拠としては、次の章に記載する国の機関である「国立健康
栄養研究所」の見解サイトをご覧ください。
ただし、個人的には、良質なものを長期間使用することにより、
心理的なことを含め多少は効果があるのかも知れないと考えます。
飲むコラーゲンの効果
飲むコラーゲンについても、世界中にある健康食品会社から多くの
サプリメント商品が発売されていますが効果をどうなんでしょう。
国の機関である国立健康栄養研究所の見解によると、
『俗に「美容によい」「骨・関節疾患に伴う症状の緩和によい」
などと言われているが、ヒトでの有効性については信頼できる
データが見当たらない。』
と、これもハッキリと言い切られています。
《国立健康栄養研究所のサイト》
※右上の「掲載情報内の検察」へ「コラーゲン」と入力
簡単にいうと、「飲んでも効果がまだ認められていないよ」と
いうことなんです。
検証した国々の多くのサンプルデータを用いて根拠としてあり
ますが、個人差もあるので全く意味がないとは思えませんが、
少なくとも現在の医学的な根拠として広く使われています。
まとめ
ちまたでは、豚足・手羽先やコラーゲン鍋などの食べものを
食べた翌朝は「肌がスベスベでしっとり」と言われています。
しかし、科学的な根拠はないことを認識して、あまり食べ過ぎ
ないように、あまりこだわらずに、皆とワイワイしながら笑顔で
楽しみながら頂くことが大事だと思います。
拝
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